健児 村田
第28回埼玉県理学療法学会において学会奨励賞を受賞しました
更新日:2020年5月22日
2020年1月19日に開催された第28回埼玉県理学療法学会において、博士後期課程の峯岸雄基さん(発表当時 博士前期課程)が学会奨励賞を受賞しました。
【発表内容と個人コメント】
発表演題:脱神経期間を延長した末梢神経軸索断裂モデルに対する運動介入は再神経支配と運動機能回復を促進させる
末梢神経損傷後は旺盛な神経再生が起こりますが、四肢近位部での損傷後は運動機能障害が長期的に残存します。本研究は、ヒトの四肢近位部での神経損傷を模した、脱神経期間を延長することで運動機能回復を阻害した末梢神経軸索断裂モデルを用いて、運動介入の効果を検討しました。運動機能回復を阻害したモデルにおいても、運動介入を行うことで再神経支配と運動機能回復が促進されることを示しました。臨床場面では、未だコンセンサスが得られていない末梢神経損傷後の理学療法介入に対して、運動療法の有効性を示唆する基礎的な知見です。
この度は、埼玉県理学療法学会奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思っております。本研究において、日々ご指導を頂戴した皆様のおかげで、このような受賞の機会を頂くことができました。深く感謝いたします。今回の受賞を励みに、末梢神経損傷後の理学療法戦略の構築に向けた基礎的データを提供できるように、より一層研究に精進していきたいと存じます。